• ツボメールお申し込み
  • ツボメールバックナンバー
  • セミナー情報

過去の記事

  • 2008年
  • 2007年
  • 2006年
  • 著書

    輝く華の歯科衛生士 これからの歯科医院経営をチームで考える

    医歯薬出版(共著)

    価格:¥ 2,940 (税込)


    ツボメールバックナンバー

    ■ 医療経済実態調査

     先ごろ、平成19年6月の医療経済実態調査の速報が、厚生省より中医協に報告されました。中医協とは、診療点数を議論する場です。そこに報告された医療経済実態調査の結果は、診療点数に影響する(かも)ということなのかも知れません。 

     医療経済実態調査は、2年に1度実施されます。歯科の場合には、毎回約700歯科医院のデータを集計し、全国の歯科医院の“姿”を捉えるのです。ただし、実施がサンプリング調査のため、全体像を捉えた本当の姿か不透明であり、また、実施が6月という、歯科では割と収入が上がる月に実施することから、年間を通した歯科医院の実態を表すものにはならないなど、欠点も多く指摘されています。

     今回の調査によれば、1施設当たり歯科診療所個人の医業収入額は、345万5千円、前回調査(17年6月)に比べ、金額で8万9千円、割合で2.5%減少。医業費用は222万8千円で前回に比べ金額で3万1千円、割合で1.4%増え、医業収入から医業費用を差し引いた収支差額は122万9千円で、前回より12万2千円減りました。

     医業収入のうち、保険収入は298万4千円で、前回の307万6千円に比べ金額で9万2千円、割合で3.0%のダウンでした。自費収入は42万3千円で、前回の38万円に比べ、4万3千円、割合で1.3%のアップでした。

     この結果から、いわゆる自費率は12.4%になります。これが、今回の調査での全国平均です。この数字をどう捉えて、歯科医院をどう変えていくのか、キチンと決めておく必要がありそうです。

     保険収入の減少に関する原因を、歯科医師会は「平成18年の点数改正の影響」と言っていますが、厚労省は「診療所の増加による減少が大きい」と言っており、両者に見解の違いが出ています。この厚労省の見解は、医業収入の減少は、診療所数増加による自然減であり、この医療経済実態調査の結果が、診療点数改正の方針に大きく影響を与えるまでのものではない、ということなのかも知れません。

     また、医業費用は、給与費(専従者給与を含む)は99万円で、前回の98万1千円に比べ、9千円、割合で0.9%のアップ。薬品材料費は25万5千円で前回の23万8千円に比べ、1万7千円、割合で7.1%のアップ。委託費(外注技工料)は37万4千円で、前回の34万7千円に比べ、2万7千円、割合で7.8%のアップでした。

     薬品材料費率は、前回の6.9%が今回7.5%に、外注技工費率は、前回の10.0%が今回11.0%に、2つを合計した原価率は、前回の16.9%から今回18.5%にそれぞれアップしています。診療点数のマイナス改定が言われる中で、この原価率18.5%は、今後気をつけていかないといけない、もっとも重要な数字のように思われます。 

        ★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆
         ┌──────────────────┐
    >(*^_^*)b < 編集後記         ♪♪♪
         └──────────────────┘
    皆さんはカバンを買う場合、どんな基準で選ばれるでしょうか?見た目、メーカー、ブランド、値段などその基準は様々でしょう。私は、機能性、特に多くのものがコンパクトに入ること、その基準で選んできました。
     前職時代は、A3ファイルが縦にふたつ入るカバンを選んでいましたので、いつも巨大なカバンを持ち歩いていました。「いつかこのカバンを持って全国を歩いてやる!」なんて野心を持ちながら、重たいカバンを持ち歩いたのを思い出します。
     最近、“キャリーバック”を買いました。近々、‘3日間缶詰め研修’のお手伝いをすることになり、どうしても、いつも使っているカバンだと、荷物が入りきらなくなってしまいそうだからです。“全国をコロコロ言わせながら歩く”そんなセルフイメージを持ちながら、いまはまだ、カバンは会社の部屋の角に置い
    てあります。
                                 坪島 秀樹 拝

    ページの先頭へ戻る