■ 税務調査ってこんな感じ
（私） 「税務調査で、福利厚生の金額が問題になっているみたいだぞ」
（スタッフ）「金額って、あそこのお客様で、福利厚生費、問題になりそうなのありましたっけ？」
（私） 「スタッフに差し入れしたマックの１，２３０円、金額が少なすぎるってことが問題なんだって。」
（スタッフ）「経費が多すぎるから問題にするのは、なんかわかりますけど、少なすぎるから問題って・・・。」
（私） 「どうも、個人的に食べたものまで、経費に付込んでいると思われているみたいなんだ。実際には、残って自主的に勉強しているスタッフへの差し入れだから、全然心配はないんだけど・・・。金額が少ないから問題って、税務調査も変わってきたよな～」
（スタッフ）「そうですよね。」
（私） 「まぁ当然だけど、私的な物まで金額が少ないから必要経費にしても大丈夫だなんて筋通らないものなぁ～。」
今回と次回は、歯科医院の税務調査について書いてみます。ときどき「税務調査が怖い」と言われる方がおられます。税務調査は面倒ですけど、決して怖いものではありません。怖いと思われるのであれば、何かやましいことがあるのではないかと、思ってしまいます。
上の会話でもお分かりのように、最近の税務調査は、かなり細かいところまでの調査を行ってくるようになりました。「現金出納帳などの帳簿にキチンと書いてあれば、認めてくれるんでしょ？」と言われることがありますが、これは勘違いです。
経費に対する税務調査は、帳簿と領収書（原始帳票といいます）の両方から調べていきます。税務署の調査官は、毎日、領収書と格闘（？）しています。すると、領収書に対する嗅覚が発達して、事業の領収書か事業でない領収書なのか、嗅ぎ分けることができるようです。
つまり、帳簿にキチンと書いてあるから、大丈夫なんて絶対ありません。「バレない帳簿の書きかた」とか「こうやって経費にする」なんてことは、まず税務署には通用しないと思っていた方が良さそうです。
他の先生から、「明らかに脱法（脱税）行為でも、こんな方法でやっていたら、税務調査で通った」と武勇伝（？）を聞くこともあるかも知れません。でも、それはたまたまわからなかったなど、問題にならなかっただけで、「通った（＝合法）」のではありません。世の中で話されている誤魔化し方くらい、税務署はすべてお見通しなのです。
税務調査期間は、通常３年間です。例えば、今日から税務調査があるとすると、調査の対象期間は、平成１８、１７、１６年の３年間です。ただし、悪質と認める場合には７年間に遡って、平成１２年までの税務調査を行ってきます。もし、そこまで遡ると、本税といわれる本来納めるべき所得税だけでなく、延滞税等の税金も意外なほどかかってきます。「これくらいなら」と軽い気持ちで考えていると、それなりの罰を受けることは承知しておかなければいけません。
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>(*^_^*)b ＜ 編集後記 ♪♪♪
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何か暖かい日が続きますよね。ふと、去年の今頃ってどんな格好してたんだろうと思ってしまいます。困るのが普段着です。１週間のうち、６日もスーツ着ていると、いざと言うときの感覚が麻痺して、服の組み合わせがわかりません。
先日も東京に行く用事があり、普段着でいいですと言われたのですが、スーツが普段着みたいなものなので何を着ていいのか分からない、これでいいやと、薄手のセーターを着ていくとこれが暑い、１０月の終わりってこんなだったっけ？と思いつつも、ボタンダウンのシャツで１日過ごして来ました。
明日の予想最高気温も夏日の２５℃、でも、あと２ヶ月で今年も終わってしまいます。この２ヶ月をいかに過ごすかということも大切なのですが、この２ヶ月をいかに使って、来年の最初にうまく乗るか、この方がもっと大切です。
気温はおかしくても時間だけはキチンと過ぎて行くのですよね。
坪島秀樹 拝
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