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    輝く華の歯科衛生士 これからの歯科医院経営をチームで考える

    医歯薬出版(共著)

    価格:¥ 2,940 (税込)


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    ■ 夏休みの宿題

     今回は、昨日、お伺いした先生の話をします。その先生には、ある金融機関からの紹介でお会いしました。先生のご要望は、現在55歳だが、65歳には引退しようと思う。ついては、そのときに、この歯科医院を別の方に譲りたい、そのお手伝いをお願いできないかということでした。

     まず、その先生にお話したのは、今から10年後ですし、そのときになれば、いま以上に居抜きで開業したい先生は増えるとおもいます。いくらでも、話はありますから、安心してください、ということでした。

     先生は、その話は納得されたのですが、ひとつ、条件を出されます。
    「自分が一生懸命、診てきた患者さんを譲るのだから、自分以上に歯科医療に“情熱”をもっている人じゃなきゃ、ダメだよ」

    「例えば、少々遅い時間や休みの時だって、痛いと患者が言えば診るのは当然、自分が診てきた患者さんが、寝たきりで困っていると聞けば、訪問に行くのも当然、患者さんに目が向いた歯科医療をやってくれないといけない」

     そんな話をしながら、30~40分経ったころ、
    「今日は、ボランティアで施設にいくから、この辺にしましょう。」
    そう言われ、この日は帰ってきました。10年後に、キチンと代を譲る、しかも同じ情熱を持った先生に、というのは、想像以上に難しいかも知れません。

     「歯科医療に情熱をもっているかどうか」
    大変、むずかしい質問かも知れません。情熱って、当然ながら形になったものではありません。具体的に見せろって言われても見せることのできるものでもありません。でも、この情熱があるかどうかは、歯科医院経営で、大きなカギであるには、間違いありません。

     京セラの稲盛和夫氏は人生の結果を、次のような式で表しています。
       人生の結果=考え方×情熱(熱意)×能力
    この3つが揃ってはじめて、人生にいい結果がもたらされる、至極当たり前の事です。実際に、情熱なくして成功している先生は、一人もしないでしょう。もし、いるとすれば、運が良かっただけです。でも、運に任した人生でいいのでしょうか。

     今回のタイトルは、「夏休みの宿題」です。自分は十分、いまの仕事に情熱を傾けているよという先生方は大丈夫です。でも、もし、情熱という言葉を聞いて、あまり、情熱なんて持っていなかったよなという先生方は、もう一度、考えてみませんか。
     
     ・歯科医師になろうと思った初めの気持ち
     ・開業しようと思った理由 そのときの想い
     ・開業後、一番、よかった、うれしかった、達成感があったことは何か
     ・自分がこれが達成出来たら、一番うれしいと思うこと
     
     これらを考えてみる中で、もしかすると忘れかけていた、歯科医院経営者としての情熱を思い返してみてはいかがでしょうか。また、お盆ですし、少し子供のころの自分を思い返してみるのもいいかも知れません。いまの自分があるルーツをたどることで、きっと確固たる自分になると思うのです。

     外は暑いですが、自分の気持ちも熱く、この夏休みを過ごしませんか? 
     
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    >(*^_^*)b < 編集後記         ♪♪♪
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     先生は、患者さんにバイオフィルムについて、わかりやすく説明できますか?では、歯科衛生士さんはどうですか? 歯科助手さんは? 受付さんは?もし、出来なくて、当院は予防に力を入れていますなんて言われると、ホントに?と疑ってしまいます。でも、意外と多いですよね。
     先日、院内ミーティングに参加した歯科医院は、まさにその通り。院長も、知ってはいるけど・・・っていう感じです。これでは、患者は来ないです。開業後2年経つけど、新患数に比べ再初診患者が少ない歯科医院では、大抵の歯科医院はこんな感じです。患者アンケートを取ると良くわかるのですが、患者は歯科医院のこと、よく知っています。手加減すると、患者はすぐに離れてしまうものです。

    追伸
    『地頭力を鍛える』という本を読まれた方はおられますか?著者の細谷功氏のDVDが手に入りました。本を読まれて、興味がある方はご一報ください。(担当:寺西)お貸しします。ただ、私がお盆休みでまず見ますので、その後になりますこと、ご容赦ください。

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